姿を消した死刑囚の行方を追う刑務所長の苦悩を描いた
懐かしくて人間味あふれるイランの異色サスペンス。
1966年、イラン南部。
空港の敷地を広げるため、
近くにあった刑務所が移転することになった。
所長のヤヘド少佐は囚人たちを
新しい刑務所へ移送する任務を命じられ、
無事成功させれば大きな出世が約束される。
ところが、1人の死刑囚が忽然と姿を消してしまう。
所外への逃走は無いと判断した所長は、
刑務所内を徹底的に捜査するのと同時に
死刑囚を担当していたソーシャルワーカーを呼び寄せる。
美しく聡明な彼女に所長は以前から好意を持っていたが、
調べると死刑判決を受けたアフマドは無罪の可能性が高く
ソーシャルワーカーの彼女も
アフマドをかばっている様子・・・。
それでも昇進が近い所長は懸命に
アフマドを捜し続けるが・・・。
国家の法律と個人の感情の板ばさみになって苦悩する所長。 まるで日本の義理と人情の世界感に近く 親近感を覚えてしまうイラン映画です。
2021/1/16 ROAD SHOW
(C)Iranian Independents