剣心の"頬の十字傷の総て"が語られる完結編にして始まりの物語。
幕末動乱の京都。
倒幕派と佐幕派に国が二つに分裂していた時代。
出身、身分問わず剣の腕前だけで登用される
長州藩奇兵隊の入隊志願者の中に
緋村剣心(佐藤健)と名乗る凄まじい剣を振う青年がいた。
この場にいた桂小五郎(高橋一生)は剣心を自分の側に置き
裏暗殺者として利用することを決める。
その後、剣心は佐幕派の人間を次々と暗殺し、
"人斬り抜刀斎"として恐れられた。
だがある夜、剣心は思わぬ相手と対峙する。
清里という生きることに強い意志を持った
若侍から頬に一太刀を浴びたのだ。
それからしばらく時が経ち、剣心は偶然助けた
雪代巴(有村架純)に人斬りの現場を見られ、
口封じのために側に置くことに。
その後、幕府の追手から逃れるために
巴とともに農村に身を隠すが、そこで人を斬ることの正義に
迷いを感じ始めていた剣心に心境の変化が訪れる。
一瞬の穏やかな日々・・・、しかしそこに、
巴の弟・雪代縁(新田真剣佑)が現われ、
剣心は時代の大きなうねりの中に再び飲み込れて行くのだった。
剣心と巴の悲しき恋の心模様が綴られたシリーズ随一の
ドラマチック作品が有終の美を飾った。
監督:大友啓之
6/4 ROAD SHOW
(C)和月伸宏/ 集英社 (C)2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会