AV (アダルトビデオ)業界を背景に、映画を撮ることに揺れ動く
監督の姿を描いた生々しいヒューマンドラマ。
「鬼火」「恋極道」などAV作品で知られる望月六郎監督が
1991年に一般映画監督デビューを果たした自伝的作品。
加山はピンク映画を何本か撮った後、家族を養うために
仲間とプロダクションを経営しながらAV映画を制作している。
しっかり物の妻・千恵と幼い娘との生活は、まずまず幸せだ。
だが、ストーリー志向の強い加山のAV作品は刺激を求めて
過激さを増す業界の流れから取り残されつつあった。
仲間や後輩との衝突、学生時代の友人の癌・・・・・・
加山の周りで何かが変わり始めていた。
そんな時、
学生時代に作りかけた未完の8ミリ映画を見つけたことを
きっかけに「あの頃の自分に戻りたい」という衝動に駆られ、
昔の恋人・依子の家のそばに部屋を借り、
彼女との再会を果たす。
過去に抱いた夢と日々の仕事の間で揺れ動く加山は、
10日間も会社を空けて行方がわからなくなってしまうが・・・。
映画に対する熱い想いが伝わってきます。
9/16 ROAD SHOW